シャスタにて – 風になる

シャスタ山は、日本の富士山にその姿が似ていると云われています。夫婦って似るのかしら?笑
シャスタの山はどこまでもどこまでも優しくて雄大。以前も書きましたが、地元の男子が、日本の富士山はお父さん、シャスタ山はお母さん、マウイのハレアカラは娘だと教えてくれました。
シャスタに住む人々は自然との一体感を当たり前のようにごくごく日常に取り入れて日々過ごしているんでしょうね。

さて、シャスタを散策しに出かけた私は、天然石のお店で標本のようにディスプレイされていたクリスタルの原石を見たとたん、涙が溢れだして止まらないという体験をし、そして、なんと「あなた、妖精だったわよ。」と教えられた。この滞在中に私は、何を見て何を感じるのだろう。自分と会えるのだろうか。シャスタでの初日の出来事です。

「滞在中にわかるから。」その言葉を信じて私はシャスタで自分を探し始めました。碧々と茂る木々の中に、可憐に咲く小さな花の中に、草から溢れる朝露に、太陽から木の枝を縫って差し込むキラキラした光の中に、ブルーバードの中に自分の姿を懸命に探しました。でも、見つからない。どこにいるの?
heart

ある日、シャスタトリニティ国立公園にあるハートの形をした湖、ハートレイクへハイキングに行くことになりました。ハートレイクへのトレイルはなかなかハード。出発してしばらくは、現地の案内人の方と会話をし、笑いながら歩いていましたが、そのうちに、そんな余裕もなくなり息をきらしながら案内人の後を一生懸命に着いていく私。足元には岩がごろごろところがっていて歩きにくい。何も考えずただただ無心に進みます。疲れた〜と思った瞬間、私の背中を押すように一陣の風が吹き抜けました。と同時に何かが急にこみ上げ涙が溢れだした。またまたとまらない。
そして突然、「私は風だった。」という言葉が私の中を突き抜けた。
風だった・・・ blowing with the wind・・・

こうして私は思いがけない形で自分を思い出すことができました。

ハートレイクからさらに上へ登って行くと前方にシャスタ山の雄大な姿。そして、ハートレイクとキャッスルレイクも眼下に一望できる場所。少し汗ばんだシャツをなぞるようにシャスタの優しい風が踊りながら吹き抜けていきました。

 

 

 

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