根津美術館

外へ出掛けると、この季節独特の緑の匂いや風の温度が感じられ、5感が刺激されて違う次元を垣間みるような感覚に浸れる。この気持ちのいい陽気も、あと数週間。梅雨の季節がやってきます。

先日、南青山にある根津美術館へ行ってきました。
都心にもかかわらず、一歩、敷地内へ足を踏み入れると、緑が敷き詰められた静かな世界が広がる。
日本庭園の中に立てられた美術館は、隈研吾氏の設計によるもの。
切妻造の屋根の直線のラインが、入口からその壁に沿って植えられた竹の直線と相成ってとても美しい。

都会のオアシス

この時期は、 国宝である尾形光琳の燕子花図が展示されていました。
実物は、本や写真という紙ベースで見た場合と、当たり前ですが、全く違います。
雰囲気、色の艶やかさ、その深さにため息がでます。
右隻と左隻に描かれている燕子花のそれぞれの青紫の深さの違いを
椅子に座って遠目にみたり、すぐガラス越しにみたりと、大いに芸術を楽しみました。

また、同時に展示されていた、重要文化財の円山応挙筆、藤花図屛風は、光琳とは対照に
柔らかな線と色づかいが印象的でした。

その後、館内をでて、庭を散策。階段を下っていくと小さな池があり、
そのほとりには、丁度、燕子花が可憐な花を咲かせていました。
先ほど鑑賞した、燕子花図とオーバーラップして、不思議な感じ。

NEZU CAFE

国宝や庭を散策した後は、敷地内にあるカフェでティータイム。
ここは、緑に囲まれたガラス張りのカフェ。こちらも隈研吾氏の設計です。
青々とした木々の葉と、その間を縫って差し込んで来るキラキラとした光が目に飛び込んできます。
まるで、一枚の絵のよう。
天井には、計算されたごとく、木漏れ日がゆらゆらと灯籠のように揺らめいて、時がゆっくり流れます。
あ〜、ずっと、この空間にいたい。

心を潤す私のお薦めの場所です。

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