ジル・ボルト・テイラー博士

彼女をご存知でしょうか?
1959年5月15日アメリカ生まれの神経解剖学者(neuroanatomist)。
ハーバード大学で研究に勤しんでいた37歳の時、突然、彼女の身を襲った左脳の脳卒中。その独自の体験を描いた著書「奇跡の脳」(My Strok of Insight)はアメリカでベストセラーになり、日本でも5年前にNHKが彼女を特集した番組を放映しています。画像は、博士が制作した脳のステンドグラス。

右脳と左脳

彼女を突如襲った脳卒中。その時の様子を著書で、以下のように語っています。

引用
「左脳が機能しなくなったので、残る右脳の機能が正面に表れてきたのです。まわりの空間や空気の流れに溶け込んでしまい、もう体と他の物との区別がつかなくなりました。時間も止まり現在の瞬間だけです。意識のレベルが下がっていく中で、ある種の解放感と変容する感じに包まれて、自分が宇宙と一体化していくようです。それは、まるで仏教徒のいう涅槃(ニルヴァーナ)の境地のようでした」

「自発的に引き起こされる感情について、例えば、『怒りの反応』は、ひとたび怒りが誘発されると、脳から放出された科学物質が体に満ち、生理的な反応が引き起こされます。最初の誘発から90秒以内に、怒りの科学的な成分は血液中からなくなり、自動的な反応は終わります。もし、90秒過ぎてもまだ怒りが続いているとしたら、それは、その回路が機能し続けるように私が選択しているということ」

つまり、いや〜な感情に支配されるのは、たった90秒。その後は、フィジカルマインドの選択なのです。
一日で忘れてしまうならまだいい。その感情が、一週間以上続くものなら、それは、思考の癖、パターン、ループになっているということ。その大元は観念です。それを、さらに強化し続けることになります。

本を読む時間がない方は、ぜひ、TEDの動画をご覧下さい。
神経解剖学者、脳の研究者である彼女が体験した”ホールネス”を語っています。

「私たちの右半球は、すべて現在のこの瞬間にかかわっています。まさに今ここです。私たちの右半球は、画像で考え、 体の動きを通じて身体で学びます。情報は、エネルギーの形をとって、われわれのすべての感覚器官を通って、同時に流れ込んできます。 そしてそれは、この現在の瞬間がどのように見えるか、その巨大なコラージュとなって噴出します。さらに、この現在の瞬間が どのように匂うか、どんな味がするか、どのように感じているか、どんな音がするか。私は、右半球の意識を通じて、私を取り巻くすべてのエネルギーと繋がったエネルギー的存在です。私たちは、一つの人間家族のように、右半球の意識を通じて互いに繋がったエネルギー的存在です。そしてまさに、今ここで、私たちすべてはこの惑星上で兄弟姉妹であり、世界をより良い処にするためにここにいます。この瞬間、私たちは完全です。私たちは全体です。そして私たちは美しい。

 

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